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 123I-DaTSCANのプロトコル
 【背景】

ドパミントランスポーター(DAT)への結合能により黒質線条体ドパミン神経の編成・脱落を評価できるDaTSCAN静注(イオフルパン(123I)注射液)が日本メジフィジックス株式会社より発売されて以来、パーキンソン症候群・レビー小体型認知症の早期診断が期待されています。

黒質線条体ドパミン神経の脱落のない患者(本態性振戦患者又は、アルツハイマー型認知症患者)及び健康成人が本剤のSPECT画像では両側線条体の集積が保たれ、バックグラウンドとのコントラストも良好である。



Fig1
本態性振戦(Essential tremor :ET) とパーキンソン症候群Parkinsonian syndromes: PS) の画像の違い。ETでは尾状核、被殻に左右対称の集積が認められるが、PSでは被核の集積低下が認められる。
Fig2
アルツハイマー型認知症(Alzheimer‘s disease : AD) とレビー小体型認知症(Lewy body dementia : DLB) の画像の違い。ADでは正常集積を示すが、DLBでは線条体への集積低下が認められる。

 【問い合わせ】

検査を始めるにあたって、推奨検査プロトコルのお問い合わせをいただきます。ここではENC-DAT(European Normal Control Database of DaTSCAN)プロジェクトを元にしたプロトコルをご紹介いたします。

 【参考】

DaTSCAN用再構成アイコン作成方法(Xeleris)

1. Brain SPECTよりDaTSCAN用のクローンアイコンを作成します

2. DaTSCAN再構成用のパラメータを設定します

 【DaTSCAN解析ソフト:DaTQUANT(オプション)】

DaTQUANTは、ドパミントランスポーター・イメージングの視覚的評価と、ROI解析を行うことができます。線条体におけるドーパミン作動性ニューロン末端の機能評価に利用されます。

ドパミントランスポーター画像の再構成データを標準脳アトラスに自動変換して線条体ROI解析を行い、下記の値を算出します。

・Striatum (線条体)への摂取率
 (尾状核・前被殻・後被殻の局所摂取率)
・Putamen(被殻) / caudate(尾状核) 比
・左右比
・ノーマルデータベースとの比較



薬事情報

引用元:http://www.nmp.co.jp/member/datscan/product/index.html

 
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