GE Smart Mail vol.131


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 核医学検査装置(MI) Clinical case - 小樽市立病院 様
 <Q.Staticにて、描出能が向上した1例>

【症 例】
肺癌(右下葉)
Patient 70才、女性 149cm, 56kg , BMI  糖尿病なし

【背 景】
近医で撮影されてCTにて右肺S10c末梢に亜鈴型の結節影を認めた。
良悪の鑑別・病期診断目的にFDG-PET/CT検査が施行された。

【所 見】
右肺S10に指摘される病変には、SUVmax:2.7の集積を認める。
呼吸性移動によるアーチファクトを受けやすい部位に位置していることから、呼吸同期撮影(Q.Scatic)を行うと集積は明瞭化。SUVmax:4.22。
他にリンパ節転移、遠隔転移を疑う所見なし。

【装置 Discovery PET/CT 710】
<PET 収集&再構成条件>
Reconstruction : VUE Point FXS Subset: 12, Iteration 2
FOV=70cm,
Filter Cutoff = 4mm
Z-Axis filter:Light
Matrix : 192x192
Acquisition time: 2min/bed
(Q.Static: 2Bedは4min/bed)

Injected dose: 238MBq MBq of 18F-FDG Uptake time : 60min

CT撮影条件
120kV
250mA (Auto mA ; NI 20)

図1

【コメント】
図1 左のStatic Coronal像では、集積が肺から肝臓に伸び呼吸性移動によるアーチファクトがはっきりと確認できる。

図1 右のQ.Static Coronal像では、呼吸性移動の影響が抑制され病変描出能と向上とともに、疾患部位も明確になっている。

また、図2のSUV測定結果から、Q.Staticによる定量精度の向上も期待される。



図2


図3


図4

薬事情報

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