【症 例】
肺癌(右下葉)
Patient
70才、女性 149cm, 56kg , BMI 糖尿病なし
【背 景】
近医で撮影されてCTにて右肺S10c末梢に亜鈴型の結節影を認めた。
良悪の鑑別・病期診断目的にFDG-PET/CT検査が施行された。
【所 見】
右肺S10に指摘される病変には、SUVmax:2.7の集積を認める。
呼吸性移動によるアーチファクトを受けやすい部位に位置していることから、呼吸同期撮影(Q.Scatic)を行うと集積は明瞭化。SUVmax:4.22。
他にリンパ節転移、遠隔転移を疑う所見なし。
【装置 Discovery PET/CT 710】
<PET 収集&再構成条件>
Reconstruction : VUE Point FXSSubset: 12, Iteration 2
FOV=70cm,
Filter Cutoff = 4mm
Z-Axis filter:Light
Matrix : 192x192
Acquisition time: 2min/bed
(Q.Static: 2Bedは4min/bed)
Injected dose: 238MBq MBq of 18F-FDGUptake time : 60min
CT撮影条件
120kV
250mA (Auto mA ; NI 20)
図1
【コメント】
図1 左のStatic Coronal像では、集積が肺から肝臓に伸び呼吸性移動によるアーチファクトがはっきりと確認できる。
図1 右のQ.Static Coronal像では、呼吸性移動の影響が抑制され病変描出能と向上とともに、疾患部位も明確になっている。
また、図2のSUV測定結果から、Q.Staticによる定量精度の向上も期待される。
図2
図3
図4
薬事情報
※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。
資料請求などのお問い合わせがございましたら、
↓こちらまで
|