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核医学検査装置カスタマーボイス SPECTの新しいアプリケーション 自動処理によるROI設定、角度合わせ~初期使用経験~ 荒尾市民病院神経内科 部長 渡邉 聖樹 先生 |
検査の質の向上を目指して最新型SPECTの導入 | ![]() |
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本院は荒尾市唯一の急性期の自治体病院として、また、有明地域の中核病院として、274床(内訳:一般270床・感染症4床)、26診療科を標榜し、地域完結型の医療を目指し、県北域では、いち早く「地域医療支援病院」として認可され、地域の医療施設との連携の強化と地域の医療の質の向上に寄与している。 当院の神経内科は本年4月より常勤医2名で再開され、脳神経外科や看護師、リハビリ部門、薬剤部門、放射線部門、医療相談員といった多職種との密接な連携に基づくチーム医療により、脳血管障害を中心とした急性神経疾患、神経難病に対して患者目線の医療を展開している。
このたび本院ではSPECTを更新した。新しい装置は高感度の検出器を備え、分解能補正による短時間収集にも対応している。また、画像解析装置はXelerisを用いて一般的な核医学画像処理に対応するとともにビジュアルベーシックを用いたプログラム作成アプリケーションを備え、新しい解析方法にもフレキシブルに対応できる。 特に今回、先に述べたドーパミントランスポータの診断薬のDaTSCANを解析するためのアプリケーションについて報告する。DaTSCANはGE社が開発製造販売し、全世界で販売しているSPECT製剤であり、国内では日本メジフィジックスが販売している。国内に先駆け海外で販売されたことでGE社に寄せられた要望を反映し開発されたアプリケーションは自動で処理が進むことで操作者による差が出ることなく再現性が高い。自動でMRIの標準脳アトラスに三次元で位置合わせを行い、線条体の左右3か所づつROIを設定し、標準脳との比較を行い、結果画像を出す。結果画像は、標準脳との標準偏差を色分けして表示する。 ![]() DATSCANの画像処理において最も気をつけなくてはならないのは、線条体の位置合せである。 ![]() <VOI 詳細> ![]() <結果詳細> ![]() (1) Patient Uptake 検査後の最終診断内訳は、パーキンソン病8例、皮質基底核変性症1例、びまん性レビー小体認知症1例であった。診断後には適切な薬物治療、介護、福祉の調整により、生活の質の向上を目指している。 【症例紹介 1】 【症例紹介 2】 今後も、DATスキャンなどの画像診断をさらに積極的に活用しながら、パーキンソン症候群などの神経難病診療を充実させていきたい。 ※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。 |
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