GE Smart Mail vol.136


Voice and Image
 DXA(デキサ)X線骨密度測定装置 お客様の声
 前腕DXA装置からGE大腿骨腰椎DXAに切り替えて

北原医院 婦人科
日本女性医学学会認定
女性ヘルスケア専門医
吉山 賢一 先生


骨粗鬆症学会(広島国際会議場)のGE展示ブースにお越しいただいたお客様の中に、前腕DXAからGE の大腿骨・腰椎DXA(デキサ)骨密度測定装置、を導入された宮崎県都城市の北原医院 婦人科 吉山賢一先生がいらっしゃいましたので、お話を聞かせていただきました。

 医院の概略

1964年に父、吉山政敏が、北原産婦人科医院として開業しました。
1998年、更年期女性の内科診療を取り入れ、北原医院と変更しました。同じ頃、前腕骨専用の骨密度測定機を導入しました。
2001年、私が赴任し、最初は、父と共に通常の産婦人科診療をしていました。産婦人科をメインにしてきました。
2008年、妻で、産婦人科医の吉山登志子が加わ
り、女性医師外来を始め、私の外来診療は、
骨粗鬆症などの更年期外来に専念することとなりました。

 導入の背景

元々、前腕DXAで骨粗鬆症診断と治療を行っていました。
2013年8月に日本女性医学学会専門医の試験を受けました。事前に6ヶ月程勉強し、婦人科や内科などの分野は難なく解答できましたが、不慣れな骨粗鬆症分野は容易ではなく、悔しい思いをしました。それ以降、一生懸命に知識習得に取り組みました。それが私を骨粗鬆症診断と治療になお一層駆り立てたと言えます。試験勉強で使用した日本女性医学学会のガイドブックで、骨粗鬆症診断と治療には大腿骨・腰椎DXA装置が重要であることを知りました。本格的に骨粗鬆症診断・治療を開始する時には大腿骨・腰椎DXAに切り替えようと思いました。

 大腿骨・腰椎DXA装置の導入について

2013年9月頃、女性医学学会の専門医試験を受けた後に、GE社の大腿骨・腰椎DXA骨密度測定装置に関するダイレクトメールが入りました。そのリーフレットには、診療報酬(前腕120点、大腿骨・腰椎を一度に測定で450点)の記載があり、購入を後押ししました。当院では長年、日立アロカ社の前腕DXAを使っていましたが、その時に初めてGE社が大腿骨・腰椎DXA骨密度測定装置を販売していることを知りました。

2013年10月、大阪で開催された日本骨粗鬆症学会に参加し、日立アロカ社、東洋メディック社、GE社の3社のブースを訪問し、説明を聞きました。ブースでばったり、骨粗鬆症診療でお世話に成り始めたばかりの宮崎県の整形外科の先生にお会いし、東洋メディック社だったら治験ができることを強調されていました。実は、治験は東洋メディックの販売している装置だけで行うものではなく、実際はGEのDXA装置でも出来ることが後日判りました。

2013年11月、都城市で実際、それぞれの業者立会いで、東洋メディック社とGE社の機械を見学しました。日立アロカ社の躯幹骨DXAを設置された施設は都城市内にはなく、その時、新製品を開発中ということで断念しました。東洋メディック社のものは、産婦人科医には操作が難しいと感じました。

一方、GE社のものは、腰椎と大腿骨片側を一連の流れで測定できる機能(One Scan)が印象的でした。女性医学学会の理事で骨粗鬆症の研究を熱心に行っている先生に相談した所、GE社か東洋メディック社のいずれかを選んだらよいとアドバイスを貰いました。
2013年12月、翌年には消費税が上がるため、操作性を考慮して、GE社の大腿骨・腰椎DXA装置に決めました。(長く使用することになると思ったので、機器選定には金額より、操作性を重視しました。)

 設置について

2014年1月、GE社の担当の方と正式に購入の契約を交わしました。
2014年2月、これまでの前腕DXA装置と(昔、父が行っていた)胃のX線透視装置用の部屋があった場所を2台とも撤去して、 内装も含めてきれいにしてGE社の 大腿骨・腰椎DXA装置を設置できました。

 前腕DXAからGE社の 大腿骨・腰椎DXA装置に切り替えて

先ず、装置を切り替えたことで変化が生じた測定値ですが、その精度に不満・不信はありません。「当然、前腕DXA装置から大腿骨・腰椎DXA装置に変えれば測定値は変わります。」といった風に、患者さんも素直に理解してくださいました。

導入開始してから、産婦人科医の妻が患者に製品パネルを見せながら、骨粗鬆症と診断測定・治療の紹介説明を対話形式で行う問診の一環として行っています。それが功を奏しているようで、患者さんは好意的に受け入れてくださいます。

患者さんにレポートを使って説明するのですが、判りやすいためか患者さんの理解も得られ、確実にリピートで来院して頂いています。

実は、前腕DXA使用していた頃、私はSERMしか投薬できませんでした。前腕DXAのファントムの調製が必要であることも知らず、不正確であった上に、ビスフォストネート等は、副作用が気になり、処方できませんでした。GE社の 大腿骨・腰椎DXA装置を導入してから、様々ある骨粗鬆症薬ビスフォストネートやテリパラチド等を投与できるようになりました。

 装置の操作や運用について

先ず一連の操作は間違いなく簡単です。当院では私自身で全て操作しています。技師は一人も雇っていませんが、支障ありません。装置の動き自体は、スムーズに行くCaseでは、およそ5分間で終わります。長く掛かるCaseでは15分間位でしょうか?長く掛かるCaseというのは、腰椎の変形で解析に手間取ったり、私が不慣れなせいで判断と対応に迷ったりしてしまうCaseです。導入当初は解析がスムーズに進められずに時間が掛かっていましたが、日々、スムーズになってきています。今でも色々と知識とKnow-Howを習得している日々が続いています。

以前に整形外科でGE社以外の大腿骨・腰椎DXAを受けられ、当院(産婦人科)では初めて検査を受けられた患者さんの中には、整形外科では待ち時間が長い上に、測定も腰と大腿骨が別々で少し苦痛であったということをよく伺います。当院では、医師が測定した直後に器械の横で、結果説明できるからだと思います。必要があれば追加で、私が単純XPを撮影しています。

<SCAN AREA方式によるDXAの測定の実際>

2014年11月、日本女性医学学会では、「操作が簡便であった腰椎と大腿骨近位部連続的測定骨密度測定装置の使用経験」という演題で発表しました。

2015年からは、その機械の測定精度について、研究を始めました。今後、日本骨粗鬆症財団のDXA操作の講習会等を受け、研鑽を積み、さらに技術向上に努めます。

 経営的な変化について

GEの大腿骨・腰椎DXA装置を導入して、経営状態は良くなり、経営方針を変更しました。
2015年7月から、分娩等の入院管理を辞め、外来だけの産婦人科クリニックに切り替えました。入院病棟を有していた時は、24時間緊張して、僅かな入院患者さんに対応していました。都城市近郊には産婦人科医院が多くありますから、当院が入院病棟を閉鎖しても、妊婦さん等の受入れ体制は充分だと思いました。そのことで、骨粗鬆症や婦人科等の外来管理に集中できるようになりました。主に、産婦人科医の妻が、思春期~更年期の産婦人科、私が、更年期~老年期の婦人科・内科や骨粗鬆症の診断と治療に注力して経営しています。

患者さんに来院していただき、そして継続して来院してつづけていただくことは大事です。この点も上手く行っています。上手く集患とその維持が出来ている要因がいくつかあると思います。たとえば、(1) 患者様同士、更に患者様の人脈を介しての情報Share、(2) 都城市内の産婦人科医院で唯一、大腿骨・腰椎DXA装置を有しているという差別化、(3) 妻が患者様のお話をよく聞きながら、患者様のためにという雰囲気を大事にして接してくれている点での好感度維持。(4) 患者様の良い経験、骨粗鬆症が良好な状態に改善したこと。などです。

 GEのDXA導入後にQOLが改善し、経営にも好影響した一例

患者様の集客の要因となっている実例がありますので、特別にご紹介します。当院には、週に数回通勤する名誉職員で、90歳になるAという現役助産師がいます。彼女は、当院創業時に国立都城病院(現、都城医療センター)の看護師長から、転職し、これまで当院を支えています。現在も、時々、職場に顔を見せ、外来待合室等で患者さんと会話を交わします。私が当院に赴任した2001年頃、Aは、75歳位でした。背骨も曲がり始め、階段等の移動にも苦労していました。当時、私が、覚えたばかりの前腕DXAで測定し、治療は、SERMの投与に留まっておりました。高齢にも関わらず、SERMで治療したのは、骨粗鬆症診療に対する知識不足だったからです。よって、Aは、DXAの値も、症状も改善が見られませんでした。

2014年2月、GE社の大腿骨・腰椎DXA装置に切り替えてから、Aにデノスマブと活性型ビタミンDを投与できました。その結果、症状は著明に改善が得られました。

当院でAが昔、分娩に立ち合わせていただき、高齢になった今も通院して下さる患者様も、Aを見て「良くなった。元気になった。」と驚きと実感を口々にしていました。

GE社の DXA装置では、身長を毎回入力記録します。Aは、身長が、2014年2月に142cmから、2015年9月には144cmと変化が見られ、本人と喜びを共にしました。また、多分、骨吸収抑制薬の好影響で、Ca等の代謝が改善したためか、2015年9月の特定健診では、血液検査でまったく異常値はありませんでした。
今回は、一例を示しましたが、当院には、同じような症例は、GE社のDXA導入後に多数例あります。

2015年9月、広島県で開催された日本骨粗鬆症学会に出席でき、新たに知識を深めることができました。
今後も日々、骨粗鬆症診療に努力を続けていく所存です。皆さん、是非、よろしくご指導をお願いします。またGE社の 大腿骨・腰椎DXA(デキサ)骨密度測定装置の良さも皆さんに共有して行きたいとも思います。

薬事情報

※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

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