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MR お客様の声 SIGNATM Explorer Newgrade 導入後の使用経験 |
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けいゆう病院様(神奈川県)は、2016年2月にこれまで12年ご使用頂いていた Signa EXCITE 1.5Tシリーズからマグネット以外の全てのコンポーネントを入れ替えSIGNA Explorerにグレードアップ*する、SIGNA Explorer Newgradeを導入頂きました。 その新しくなった外観、装置性能についての使用経験をお伺いしました。
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けいゆう病院では2016年2月に12年間使用したSigna EXCITE 1.5T(以下「Signa EXCITE」という。)の機器更新に伴い、SIGNA Explorer 1.5T(以下「Explorer」という。)へNewgradeを行いました。以前使用していた装置から、既存のマグネット以外のコンポーネントがすべて変更となり、ガントリーカバーも一新されました(Fig.1)。インターフェイスも最新のバージョンへと変更されるとともに、新たなアプリケーションも導入されました。そこでNewgrade後の撮像プロトコールを含めたワークフローの変更点について、紹介したいと思います。
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1.インターフェイスの変更 | ![]() |
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ExplorerではVer.25のインターフェイスが採用されております。新しいインターフェイスでは、作業領域の切り替えがタブで行われているため、検査を行いながらIVIやFunctool等の画像処理の作業を並列で行えるようになりました。今まで使用してきたインターフェイスと多少異なるため当初は惑いを感じる部分もありましたが、慣れてくると使い勝手の良さを感じます。
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2.受信コイル、アクセサリー | ![]() |
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受信コイルは既存のものに加え、新たにHead Neck Spine CoilとGEM Flex Coilを導入しました。Head Neck Spine Coilは頭部から脊椎全領域においてカバーできる受信コイルで、コイル交換の手間が少なくなり、検査が滞りなく進行できるようになりました。GEM Flex Coilは、フレキシブルな形状の受信コイルで、様々な領域で活用できます。特に膝関節や肩関節等の四肢の整形領域で、その利便性を発揮しております。足関節や足底部などポジショニングに手間取るような部位は、付属のアタッチメントを利用することで、ポジショニングが容易になりました。また小児の脊椎や、拘縮が強く従来の受信コイルが使用困難である場合であっても、柔軟性の高いGEM Flex Coilで撮像を行うことが可能となりました(Fig.2) 。
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3.New Protocols | ![]() |
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3-1. PROPELLER 3.0 また、縦隔部の撮像は呼吸や心拍動の影響の大きい検査部位です。撮像時は呼吸に同期させるか、心拍動に同期させるか、もしくは両者に同期させるかと非常に迷いながら検査を行っておりました。しかしPROPELLER3.0の使用により、呼吸や心拍動に同期させなくても、モーションアーチファクトが抑制された画像を得ることができるようになったため、容易に検査を行うことできるようになりました(Fig.4)。
3-2. FOCUS DWI 近年は、頭部のみならず体幹部領域の拡散強調画像の需要も増えております。2015年に発表されたProstate Imaging – Reporting and Data System : PI-RADS version 2における拡散強調画像の指標は、小さな撮像野による高空間分解能と高いb値での撮像が求められています。前立腺は背側に直腸が存在するため、直腸ガスの影響により拡散強調画像で歪みが生じやすくなります。また小さい撮像野で拡散強調画像の撮像を行うと、ASSETの展開不良によるアーチファクトが前立腺と重なるように出現してしまいます。しかしFOCUSではパラレルイメージングの展開不良や折り返しによるアーチファクトが生じないため、小さい撮像野による撮像であっても問題はありません。またPhase FOVを縮小することで、画像の歪みも軽減しPI-RADSの指標にあった撮像条件下でも問題の無い拡散強調画像を得ることができます(Fig. 6)。 また女性骨盤において子宮軸に沿うようなスライス断面で行っても、高空間分解能で歪みが小さく、子宮内腔病変などの診断能が向上した画像を容易に得ることができます (Fig. 7)。
3-3. SILENT SCAN
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4. 装置の周辺環境 | ![]() |
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装置のNewgradeに伴い、検査室のレイアウトも一新されました。新調されたコイル棚は、キャスター付きの小さいコイル棚が収納されています。キャスターが付いているため、コイル棚はベットサイドまで移動が可能となっており、受信コイルのアタッチメントやアクセサリーを置くことができます(Fig.9)。これによりポジショニング時の導線が格段に向上し、スムーズにポジショニングを行うことができるようになりました。 今回のNewgradeにより、インターフェイスの変更や新たなアプリケーションが追加され、MRI検査の幅が格段に広がったと感じております。当院の理念に基づき、高度で良質且つ安全で信頼される検査を目指し、MRスタッフとともに取り組んでいきたいと思います。
本カスタマーボイスのPDFダウンロードはこちらから。(605KB)
※本グレードアップでは、既存MRのマグネットを残し、その他のコンポーネントを交換しております。 |
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