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 第45回日本磁気共鳴医学会大会 ご報告

Partners for Better Health

 

展示ブースの様子
JSMRM2017 GEMR 展示ブースの様子

今年の大会長は獨協医科大学 生理学(生体制御)教授 瀬尾芳輝先生が務められ、2017/09/14(木)~2017/09/16(土)にかけて、栃木県総合文化センターと宇都宮東武ホテルグランデにて第45回日本磁気共鳴医学会大会が開催されました。

ここではGEヘルスケア・ジャパン共催のイブニングセミナーおよびランチョンセミナーにおいて各先生方にご講演頂いた内容を中心にご報告いたします。

 

 9/14(木) ES1 “Connect-GEのカスタマー・サポートとコラボレーション-”
イブニングセミナー会場
イブニングセミナー会場の様子

初日のイブニングセミナーは、200名収容の会場に230名以上のご参加を頂き、立ち見が出るほどのご来場を頂きました。

第一部として弊社MRアプリケーションマネージャー中上より”GEヘルスケアのカスタマー・サポート”として、GEヘルスケア・ジャパンのサポート体制や稼動データ分析を行うBrilliant RaDiの紹介とビッグデータからMR装置の故障箇所検出の例を説明させて頂き、コラボレーション例としてUser’s MeetingやSigna甲子園、GE DWIBS研究会の概要について紹介させて頂きました。

 

高橋 光幸先生
高橋 光幸先生
太田 詞也先生
太田 詞也先生
堀 大樹先生
堀 大樹先生

続いて第二部として、座長の国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院 高橋光幸先生のもと、”GEのMRでDWIBSを始めよう”が開催されました。

「北海道GE DWIBS研究会の活動」
公益社団法人北海道勤労者医療協会 勤医協中央病院 太田詞也 先生から、ご自身が院内でDWIBSの検査オーダーを出してもらうために診療科の先生方に対してどのようにアプローチしたか、さらに臨床画像の提示といった形でDWIBSを実際の検査に組み込むために参考となる貴重な実体験と、北海道GE DWIBS研究会の発足と現在の運営内容についてご紹介を頂きました。

「DWIBS撮像の高速化への挑戦」
医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院 堀大樹先生からは、DWIBSにとってのハードルのひとつでもある”撮像時間”に対する画期的なアイデアをご紹介頂きました。頭部のDWIを撮像するのと同じ様に、「怪しいからDWIBSを追加しよう」と思えるようにとお考えになり、冠状断をベースに全身のDWIBSをわずか5分20秒という非常に短時間で撮像する斬新な手法でした。この手法はGE DWIBS研究会やSigna甲子園の演題などのいいこと取りから実現できたとご紹介頂きました。

「GEのDWIBS撮像におけるパラメータについて」
弊社MRアプリケーションスペシャリスト井下より、脂肪抑制の内容を中心に撮像のコツや、DV26から搭載されるDWIBSにとって有用な機能の紹介をさせて頂きました。

 

 9/15(金) LS6
 “The Bullet Train of MRI - beyond the convention with Compressed Sensing and more -”
 
ランチョンセミナー会場の様子
ランチョンセミナー会場の様子

二日目のランチョンセミナーでは、約300名のご参加を頂き満員御礼となりました。

はじめに、弊社MRプロダクトマーケティングマネージャー貝原より、新しいプラットフォームSIGNA Worksの紹介をさせて頂きました。
SIGNA Worksは画質・スピード・ワークフローを改善しMR検査のプロダクティビティを向上させるGE MRの共通プラットフォームで、2017年現在全製品に搭載しております。2017年9月までに国内49台導入させて頂いており、圧縮センシングとパラレルイメージング技術を融合したアプリケーション、HyperSenseを導入されている施設は世界で65台、国内で11台が現在稼動中です。

 

SIGNA works

続いてメインの演題に移り、座長の徳島大学大学院 医歯薬学研究部 放射線医学分野 教授 原田雅史先生から、ケンブリッジ大学のDr. Martin J Gravesをご紹介頂きました。

Dr.Gravesからは、SIGNA Worksで搭載可能となる高速撮像技術の臨床応用例について話題の圧縮センシングを中心にご講演頂きました。

原田 雅史先生
原田 雅史先生
 
Dr. Martin J Graves
Dr. Martin J Graves

・HyperSense
まず高速撮像技術の基本であるパラレルイメージングの基礎から応用までをレクチャーされ、続いて圧縮センシングの技術解説の詳細をご紹介頂きました。
HyperSenseを併用し息止め23秒で撮像した3D MRCPの画像や、HyperSenseFactor(高速倍数)毎の頭部3D TOFの画像、HyperSense併用のCubeで撮像した関節の画像をご紹介され、いかにHyperSenseがSNRのロスなく高画質、高速撮像が可能であるかをご紹介頂きました。

・HyperCube
局所選択撮像による3D Volume Imaging技術であるHyperCubeの紹介では、15x12cmFOVを3minで撮像された前庭神経鞘腫の症例を紹介され、FOV外からのアーチファクトが無く高速撮像できる事をご紹介頂きました。
HyperCubeは、2point Dixon法を使用した水脂肪分離であるFlexや、前述のHyperSenseによる高速撮像技術との併用が可能となっており、全身領域における3D Volume Imaging時代の幕開けが来たと仰っていました。

・HyperBand
続いてマルチバンド技術であるHyperBandの技術解説を頂きました。
HyperBandは、1度のRF照射において複数断面を同時励起することで撮像時間の短縮が可能となっています。また、Blipped CAIPIを用いることで展開精度を向上させており、DWIやDTIでの臨床応用例をご紹介頂きました。

・MAGiC DWI
Computed DWIの技術解説と、頭部だけではなく前立腺のグリーソン分類の応用例や、全身DWIの画像をご紹介頂きました。
MAGiC DWIは、通常の拡散強調画像の撮像データより、任意のb値の拡散強調画像を取得可能となっています。

また、最終日の特別講演(GEヘルスケアジャパン共催)として、Dr.Gravesより「MRI in the Era of Precision Medicine」というタイトルで、PET/MRをはじめとするMRIと他モダリティを使用したケンブリッジ大学でのリサーチ内容についてご講演頂きました。

 

※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

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