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 第2回 Q.Metrix User’s Meeting報告

 

pic2 慶應大学病院
中原 理紀 先生

2017年10月5日 (木)に、第2回 Q.Metrix User’s MeetingがTKPガーデンシティPREMIUM横浜ランドマークタワーにて開催されました。第57回日本核医学会学術総会期間中の 1日目の夕方という、お忙しい中、会場が満員になるほどの多くのお客様にお越し頂きました。
今回より、実際にQ.Metrixを導入いただいているユーザー様だけでなく、「SPECT定量」に興味をお持ちのお客様にもお声がけさせていただいております。実際、多くのお客様が興味をもって会場に足を運んでくださり、大盛況の中、座長である慶應大学病院の中原理紀先生の御挨拶で幕を開けました。

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 【Q.Metrix最新情報】
 GE Healthcare 細野 栄保
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細野 栄保
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新しい収集画面

Q.Metrixに関するバージョンアップの最新情報をご案内しました。
今後、Discovery NM/CT 670 もしくは、Optima NM/CT 640の収集画面にて投与量情報が入力可能になり、Q.Metrixでの処理の手順が簡潔になります。またカメラ感度の測定方法も従来より簡便に行うことができ、感度情報の登録も可能となります。

さらに定量評価に関する論文や症例、臨床でのQ.Metrixの使用例に関して紹介させていただきました。

 

 【99mTc-GSAを用いた肝アシアロシンチの定量評価 ~従来パラメータとの比較検討~】
 関西医科大学 丸山 薫 先生
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丸山 薫 先生

肝アシアロシンチの検査において、従来の定量値であるLHL15やHH15と、Q.Metrixでの定量値との比較、またその有用性の検討についてご講演いただきました。
従来のLHL15やHH15では、核医学のダイナミック画像より解析するため、肝臓のボリュームを考慮していませんが、Q.Metrixで使用するSPECT-CT画像では心臓、肝臓の境界に忠実な輪郭を描くことが可能になります。従来の定量値とQ.Metrixによる肝臓の定量値を比較した結果、LHL15とSUVの間には弱い相関があることが示されました。

またChild-Pugh分類のA(軽度)とB(中等度)の肝障害の差は、従来の指標よりもQ.Metrixの定量指標の方が顕著に表れることが示されました。
肝アシアロシンチグラフィの指標としてQ.Metrixの定量値が有用となる可能性をお話頂きました。

 

 【当院におけるSPECT定量評価の臨床経験】
 三重大学医学部附属病院 市川 泰崇 先生
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市川 泰崇 先生

Q.Metrixを、骨、肝臓、MIBG (ニューロブラストーマ)の検査でご使用されており、今回は骨の検査での臨床使用に関してご講演いただきました。

まず、WB画像では集積が分かりにくいがSPECT-CTでは分かる症例をご紹介頂き、SPECT-CTの有用性を再認識させていただきました。SPECT-CTで臨床評価はしやすくなったものの、視覚評価のみだったものへ、現在ではQ.Metrixを使用した定量情報を付加して評価を行われているとのことです。
正常骨と思われる骨の各部位の膨大なSUVの計測のデータを元に、SUV8を超えるものをカラーリングすることで評価がしやすくなったとのこと。Diffuse症例であった場合、このカラーリングにより非常に簡便な方法で検査の質を上げることが可能となります。さらにUptakeと予後の関係としては、Uptakeが高い場合に予後が悪いという結果が見られ、SPECT定量が予後予測にまで活用できる可能性をご講演いただきました。

 

 【Q.Metrix User’s Meeting 参加のお礼とアンケート結果報告】
 GE Healthcare 関口 康晴
pic8 GE Healthcare
関口 康晴

今回も会場に足をお運びくださり、アンケートにご協力いただきましてありがとうございました。
Q.Metrixを導入いただく施設もますます増えてまいりまして、ファントムでの検証等も終了し、Q.Metrixをご使用いただく環境も整備されてきたと感じます。

アンケートの結果からは、SPECT定量の必要性について、必要ない、なくても困らないと回答された方は一人もおらず、定量の必要性を再認識いたしました。
しかしながら、現在SPECT-CTによる定量をご使用されている施設は、20%弱にとどまります。
今後も、定量を臨床でどのように活用していくべきか、今後もこのQ.Metrix User’s Meetingが有意義な情報交換の場になっていくよう努力してまいります。核医学の発展にお役立ていただけましたら幸いです。

 

Q1. SPECT定量を使用していますか?

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Q2. SPECT定量の必要性についてどのように考えますか?

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Q3. 今後、定量についてどのようなことを期待していますか?

  • VOIの取り方等、再現性の向上に期待
  • DaTのSBRに代わる指標にならないかと。心筋SPECTにも期待したい。
  • I-123脳血流シンチ、201TlCl心筋
  • I-131治療
  • Bone Metaのゾーフィゴの効果測定
  • 心臓 Tl,Tc
  • 全ての核種、部位に期待している
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薬事情報

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