三重大学医学部附属病院 様 |
はじめに |
三重県にある三重大学医学部附属病院は、日本で一番短い地名「津」市に位置する、県内唯一の大学病院です。当院の核医学検査室は、SEPCT装置3台(うちDiscovery NM/CT 670 1台)およびPET/CT装置2台(うちDiscovery 690 1台)を使用して日常の検査および研究を行っています。 今回は、日常のPET/CT検査で見られるアーチファクトについて検討しましたので報告します。
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背景 |
当院のFDG PET/CT検査において、PET画像上でしばしば横隔膜周囲にアーチファクトが生じる経験する。 過去にはFDG PET/CT検査で、PET画像と減弱補正に用いるCT画像の位置ずれがある場合に、不適切な減弱補正によって上腹部でアーチファクト(curvilinear artifact)を引き起こし、定性および定量評価に影響を及ぼすと報告されている。 また現在は減弱補正用としてのwhole-body CTは、浅い呼気での呼吸停止下CT(breath-hold at shallow expiration (EBH-CT))を採用している。以前の報告では安静自由呼吸下CT(free breathing (FB-CT))を使用することでcurvilinear artifactが減少すると報告されている。
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目的 |
Whole-bodyの減弱補正用にEBH-CTを用いた際に上腹部にcurvilinear artifactが生じた場合、さらに加えてFB-CTを撮影することによる影響を検討した。
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使用機器&方法 |
対象者:
検査準備:
PET/CT system:
Study protocol
画像再構成
解析方法 Curvilinear artifactの定性評価
Curvilinear artifactの程度を高さ(↕)で分類し、冠状断と矢状断画像で評価した PETとCTの位置ずれの定量評価 位置ずれの測定(減弱補正していないPET画像とCT画像)
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結果 |
Curvilinear artifactの発生率
Curvilinear artifactの程度
EBH-CTとFB-CTにおけるcurvilinear artifactのgradeの変化
Case 1. 51歳男性
Case 2. 75歳男性(肝臓に病変*)
PETとCTの位置ずれの定量評価
Total difference
Supplemental data:定性評価と定量評価の関係
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結語 |