DoseWatchを導入されたご施設の線量最適化の取り組みについてご紹介します。
病院のご紹介
病院名 | 松江赤十字病院 様 |
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病院概要 | 病床数:599床 放射線科医:3名、診療放射線技師:24名 |
DoseWatch接続装置 | GE社製 LightSpeed VCT VISION 1台
GE社製 Discovery750HD 1台
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松江赤十字病院様の取り組み
松江赤十字病院様では、月約2000件のCT検査を実施されています。今回一ヵ月半の間の線量データをDoseWatchで収集・分析し、ご施設の標準的な線量を求められ、DRLs2015と比較をされました。また線量最適化の為にDoseWatchの様々な線量情報に関して表示機能を利用されておりますのでご紹介致します。
具体的な実例のご紹介
当院のDRLとDRLs 2015との比較を行い、概ね低い線量ですべての検査が行われていることが確認できた(図1)。
プロトコール別に線量しきい値をDRLs 2015や施設の任意の値に設定することによってアラート通知をリアルタイムに行うこともでき、その詳細を見ることによって検査内容の確認ができる(図2)。
こちらは、同日2回アラートが表示された事例で、頭部撮影において2回とも体動により追加撮影されたことが撮影範囲のサムネイル画像等でCT装置を覗くことなく、DoseWatch上で知ることができた(図3)。
対象期間全体での検査の外れ値を視覚的に知ることができ、その詳細も確認できる(図4)。 今回のケースはバックボードによる高線量であった。外れ値の要因はおもに再撮影・バックボードによる高線量・プロトコール間違い・体格などであった。
まとめ
DRLとご施設の線量を比較するにあたり、まずはご施設の標準的な線量を求めなければなりません。日々の業務の中で、ご施設の標準的な線量を手動で継続的に調査するのは大変な作業と思います。
DoseWatchは放射線装置の検査データを一元管理する為、統計データが容易に得られます。手動で線量の調査、収集、編集、計算を行うことと比べると、より正確で効率的にDRLとの比較が可能となります。さらに、DoseWatchによりアプリケーション上やPDFフォーマットにて、装置、検査毎など、様々な切り口で情報提供ができます。
それらを活用することで、継続的に線量最適化のサポートができると考えております。