top お問い合わせ 印刷
 核医学検査装置 お客様の声
 11C-メチオニン検査におけるDiscovery MIの描出能

 

自動車事故対策機構千葉療護センター
小野寺 晋志 様
 【背景】

当センターは、 GE Healthcare社製サイクロトロンPET traceおよび同じくGE Healthcare社製PET/CT装置 Discovery ST-Elite (STE)を導入し、平成19年4月運用を開始した。
平成19年4月~平成29年1月の間に11C-メチオニン検査を1,312件施行した。
平成29年4月、PET/CT装置をDiscovery MI (MI)に更新し、平成29年11月までに67件の11C-メチオニン検査を施行した。

 

 【Discovery ST-EliteとDiscovery MIの比較】

Discovery ST-EliteとDiscovery MIの比較
※こちらのご施設のDiscovery MIは4Ring Detector仕様のものです

Discovery ST-EliteとDiscovery MIの比較

 

 【Discovery ST-EliteとDiscovery MIの画像比較】

CASE1:肺がん脳転移(同一患者)におけるMIとSTEの比較

pic 上段:MI
撮像時身長・体重:167cm 57.8kg
投与量:322.1MBq

下段:STE
MIの半年前に撮像
撮像時身長・体重:167cm 49.3kg投与量:430.7MBq

時間が経過しているため病変ではなく正常部位を見ると、STEに比べMIでは、脳溝がよく見え脳室の抜けが良い。すなわち分解能とコントラストに優れる。
定量的比較のためにBodyファントムを用いて実験を行った。それぞれメチオニンの臨床条件で収集・再構成を行った。球のSUVが4となるようファントムを作成し撮像した。10mm球のSUVmaxはSTEで2.67、MIで3.87であった。SUVaveはSTEで2.03、MIで2.3であった。

※画像クリックで拡大します

 

 【 Discovery MIの小病変描出能】

CASE 2:肺がん脳転移、投与量:372MBq、身長:162cm、体重:56.7kg

pic

CASE 3:乳がん脳転移、投与量:330MBq、身長:157cm、体重:53.3kg

pic

 

 【まとめ】

Discovery MIは感度が高く高分解能でコントラストに優れる。
その性能は11C-メチオニン検査において、特に小病変の描出に威力を発揮する。

 

 【謝辞】

提示した画像症例はすべて、医療法人社団高恵会 築地神経科クリニック 院長 芹澤 徹先生のご紹介です。
ご紹介並びに記事掲載許可に感謝申し上げます。

 

 

薬事情報

※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

お電話以外でのお問い合わせの場合は、こちらをご利用ください。
info
(お問い合わせ例)
Discovery MIについて詳細の質問がしたいので、営業から連絡がほしい
Discovery MIの価格・工事期間について、教えてほしい
導入済みの施設を見学したい