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CT お客様の声 進化した逐次近似応用再構成(ASiR-V)の物理的および臨床的な初期評価 |
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1. はじめに | ![]() |
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逐次近似応用再構成(以下、IR応用)法は解像度を維持したまま画像雑音を低減することが可能とされてきた [1]、[2]。 しかし、これらの報告にある解像度の評価は高CNR(contrast-to-noise ratio)の被写体における測定結果であり、非線形挙動を示すIR応用再構成画像のあらゆる状況の解像度を反映しているわけではない。こうした背景から、我々は日本放射線技術学会において2013年に研究班を立ち上げ、逐次近似および逐次近似応用再構成画像の評価に関し、主にMTF(modulation transfer function) の評価方法について研究を進めてきた。 2014年9月、GE社よりリリースされた64列マルチスライスCT Revolution EVOは、これまで搭載されていたIR応用法ASiR(Adaptive Statistical iterative Reconstruction)の性能が著しく向上したASiR-Vを搭載しており、これまでよりも画質改善効果が期待できるようになった [3]。 そこで我々はGE社の協力の下、Revolution EVOに搭載されたASiR-Vについて、臨床画像を反映した物理評価と臨床画像を用いた視覚評価を行い、物理的および臨床的有用性を検証した。 |
2. 方法 | ![]() |
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2-1. Modulation transfer function ![]() 2-2. Noise power spectrum 2-3. Signal-to-noise ratio ![]() Cはスキャン条件と被写体に依存する係数である。本検討の目的は同じ装置の同じ画像データを使用してSNRの相対的な変化を評価することであるため、 C=1とした。 2-4. 臨床画像による視覚評価 |
3. 結果 | ![]() |
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3-1. Modulation transfer function ![]() 3-2. Noise power spectrum ![]() 3-3. Signal-to-noise ratio ![]() 3-4. 臨床画像による視覚評価 ![]() |
4. 考察 | ![]() |
5. 結論 | ![]() |
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ASiR-Vについて、物理評価と臨床画像を用いた視覚評価を行い、その有用性を検証した。FBP再構成画像の画質を基準としたとき、物理的にはASiR-Vによって画質がほぼ同等に保たれているか、改善された。ASiR-Vを臨床応用する場合、頭部や腹部のような低~中コントラスト構造の視認性の改善を期待するときには処理強度を中等度(50~80%程度)、冠動脈のような高コントラスト構造の視認性の改善を期待するときには処理強度を中程度以上に強く設定することにより、画質改善効果が期待できる。 参考文献 ※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。 |
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