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【はじめに】 |
経カテーテル的大動脈弁植込み術(Transcatheter Aortic Valve Implantation:TAVI)は大動脈弁狭窄症の治療法の1つとして2013年に日本でも保険償還され、当院では翌年2014年より施行されるようになった。 TAVIの適応は様々な要因を総合して決定する必要があるが、主に高齢、脆弱などを理由に外科的な大動脈弁置換術を行うことのできない患者が対象となる。また、解剖学的な適応の決定には大動脈基部の評価とアクセスルートの評価が必要とされており、「先天性心疾患、心臓大血管の構造的疾患 (structural heart disease) に対するカテーテル治療のガイドライン」1)によるとCTを用いた評価は推奨基準の最も高いクラスIに位置付けられている。 当院ではTAVI術前検査としてGE Healthcare社製Revolution CTを用いて撮影を行っている。 本稿ではTAVI術前検査にRevolution CTの低電圧及びGSI撮影が有用であった一例を報告する。
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【検査における造影剤減量の必要性】 |
■低管電圧撮影 ※各画像クリックで拡大します
■Monochromatic Imaging
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【症例紹介】 |
・患者データ
・患者背景と検査目的
・検査方法
・造影剤投与量の設定 |
【おわりに】 |
本症例では低管電圧とMonochromatic Imageを用いることにより、造影剤を大幅に減量して検査を行うことが可能であった。また、Revolution CTのWide Coverageを活かし、1回の息止めで全身評価が可能であったことからも、患者に少ない負担で検査を受けてもらうことができたと考えている。 TAVI術前検査をはじめとし、その他の検査においても造影剤の低減を求められる場面は少なからず存在する。本稿のように低エネルギー領域での撮影・画像再構成は非常に有効である反面、画質の劣化も伴うため症例や検査目的を考慮して撮影方法を選択する必要がある。 今後も更なる造影剤の低減を目指すと共に、診断能を担保した良質な画像を提供できるよう検討を続けたい。
※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。
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