関連製品

gehc-revolution-maxima-product-web-page-during-scan-image-1.jpg

Revolution Maxima

JB81942JA

※本カスタマーボイスはお客様の使用経験に基づく記載です。
製品の仕様値として保証するものではありません。


製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:全身用X線CT診断装置 BrightSpeed 医療機器認証番号: 217ACBZX00002000
販売名称:Revolution Maxima(レボリューションマキシマ 医療機器認証番号: 301ACBZX00013000

Revolution Maxima初期使用経験

医療法人福慈会 福外科病院
放射線科技師長 藤田 篤 様



病院紹介
福外科病院は和歌山市和歌浦に昭和46年に開設された一般・消化器外科病院で、CT・MRIなどによる消化器検査をはじめ、脱腸、肛門病、消化器癌の外科治療にも注力しております。


fukugeka01.jpg



はじめに
本年3月にGE社製Bright Speed(16列)からRevolution Maxima(64列)の西日本1号機に更新しました。操作系がほぼ同じなため、稼働初日からフル稼働しています。 本稿では、16列で不便を感じていた部分の改善点と新機能について紹介します。、16列で不便を感じていた操作系について大幅に改善されていたので、その一部を紹介します。


fukugeka02.jpg



7MHU管球の恩恵
外来診療の午前検査枠で複数の腹部マルチフェイズ造影検査が集中した場合、16列では管球のクーリングによる検査遅延が発生していました。Maximaは7MHUの高性能管球を搭載しており、余裕をもって検査を実施できます。


fukugeka03.jpg



検査室での患者情報の取得・本人確認
ガントリに装備されたタブレットから患者情報の取得、患者自身にも確認していただくことにより、患者取り違えを防止できるようになりました。


fukugeka04.jpg



接触位置の表示機能
ポジショニング中に入院患者の毛布など接触しCTの安全機能が作動した場合、
接触箇所をタブレットに表示する機能があります。表示された箇所の安全を確認して即復旧させ、CT検査を続けることができます。 これは非常に便利な機能です。


fukugeka05.jpg



スキャン計画画像の2方向表示
スキャン計画画像はリアルタイムで表示されるため、設定を広めにしておいて途中停止することも可能になりました。 また、2方向のスキャン計画撮影時はAuto Scan機能で1度の操作で2方向撮影が完了するようになり、さらに、2方向での撮影範囲の確認を切り替えなしに一括で行えるようになりました。


fukugeka06.jpg



最大3か所にOrgan Dose Modulation (ODM)
感受性の強い甲状腺、乳房、生殖器などへの直接X線ひばくを低減するためのODMが標準装備されており、スキャン計画画像にセットするだけで上記部位の直接X線ひばくを約30%低減できます。 最適X線自動変調機能(AEC)と併用することで理想的なひばく低減が可能になりました。


fukugeka07.jpg



マルチフェイズ造影検査のDelay時間設定
16列では1相ごとの撮影時間を次相のDelay時間を引いて造影プロトコルを個々の検査毎に修正していたが、Maximaでは注入開始からのDelay設定時間で2相目以上の撮影が行えるようになりました。また、1相毎に異なるシリーズ番号を割り振って、個々にWW・WL幅を設定して画像データを設定された画像サーバー、ワークステーションへの自動転送が可能になりました。


fukugeka08.jpg



造影検査のPrep完全自動化&リアルタイム画像確認
16列では造影剤の注入後、目視でのCT値の上昇を確認しながら撮影を行っていたが、MaximaではAuto Voiceも含めて完全自動化されたため人為的なミスによる造影検査の失敗がなくなりました。また、Image View機能によりリアルタイムな画像観察も可能になりました。


fukugeka09.jpg



拡大再構成
16列では再構成中心とFOVを数値で入力していたが、Maximaでは画像上での設定が可能になったため、迅速に確実に再構成領域を設定可能になりました。


fukugeka10.jpg



腹部造影検査のMPR
16列では撮影範囲・線量の問題で1.25㎜厚で再構成しMPRを作成していたが、Maximaでは0.625㎜厚で再構成しコロナル画像を作成している。 最新の逐次近似によるノイズ除去機能ASiR-Vを再構成に加えることにより、薄スライスMPRの高画質での画像化が可能になり、MRI画像との対比が容易になりました。


fukugeka11.jpg



術前血管Map
16列では上記MPR同様、1.25㎜厚データから作成していたため、撮影断面に水平に走行する血管の描出能、撮影速度が遅いため肝臓上縁と大腸周辺で造影効果が異なり末梢血管の描出能に課題がありました。
また、FOVの中心から外れたエリアで画像劣化が顕著でした。 しかし、Maximaでは0.625㎜厚アキシャルデータからの再構成、撮影速度の向上、マルチフェイズのデータから造影効果が高い位相データで必要な情報を抽出し重ね合わせることができるため、体幹部の血管Map3D画像を精度よく作成できるようになり、安全なオペに寄与できるようになりました。


fukugeka12.jpg



まとめ
今後もGEの最新型CT Revolution Maximaのポテンシャルを最大限に活かせるように努力していきたいと考えております。