超高齢社会にある本邦では中高齢者女性に骨粗鬆症患者が増加傾向にあると言えます。
産婦人科領域で骨粗鬆症を早期から診療するために2014年2月にGE社製DXA骨密度測定装置PRODIGY-Cを導入された宮崎県都城市の北原医院 産婦人科 吉山賢一先生からのお話第4回をご紹介いたします。
GE DXA装置導入し、経営も好転!
GEの大腿骨・腰椎DXA装置を導入して、経営状態は良くなり、経営方針を変更しました。 2015年7月から、分娩等の入院管理を辞め、外来だけの産婦人科クリニックに切り替えました。
入院病棟を有していた時は、24時間緊張して、僅かな入院患者さんに対応していました。幸いにも都城市近郊には産婦人科医院が多くありますから、当院が入院病棟を閉鎖しても、妊婦さん等の受入れ体制は充分だと思いました。そのことで、骨粗鬆症や婦人科等の外来管理に集中できるようになりました。主に、産婦人科医の妻が、思春期~更年期の産婦人科、私が、更年期~老年期の婦人科・内科や骨粗鬆症の診断と治療に注力して経営しています。


患者さんに来院していただき、そして継続して来院してつづけていただくことは大事です。この点も上手く行っています。上手く集患とその維持が出来ている要因がいくつかあると思います。
たとえば、
(1)患者様同士、更に患者様の人脈を介しての情報Share、
(2) 都城市内の産婦人科医院で唯一、大腿骨・腰椎DXA装置を有しているという差別化、
(3) 妻が患者様のお話をよく聞きながら、患者様のためにという雰囲気を大事にして接してくれている点での好感度の維持。
(4) 患者様の良い経験、骨粗鬆症が良好な状態に改善したこと。
などです。
患者様の集客の要因となっている実例がありますので、特別にご紹介します。
当院には、週に数回通勤する名誉職員で、90歳になるAという現役助産師がいます。彼女は、当院創業時に国立都城病院(現、都城医療センター)の看護師長から、転職し、これまで当院を支えています。現在も、時々、職場に顔を見せ、外来待合室等で患者さんと会話を交わします。私が当院に赴任した2001年頃、Aは、75歳位でした。背骨も曲がり始め、階段等の移動にも苦労していました。当時、私が、覚えたばかりの前腕DXAで測定し、治療は、SERMの投与に留まっておりました。高齢にも関わらず、SERMで治療したのは、骨粗鬆症診療に対する知識不足だったからです。よって、Aは、DXAの値も、症状も改善が見られませんでした。
2014年2月、GE社の大腿骨・腰椎DXA装置に切り替えてから、Aにデノスマブと活性型ビタミンDを投与できました。その結果、症状は著明に改善が得られました。
当院でAが昔、分娩に立ち合わせていただき、高齢になった今も通院して下さる患者様も、Aを見て「良くなった。元気になった。」と驚きと実感を口々にしていました。
GE社の DXA装置では、身長を毎回入力記録します。Aは、身長が、2014年2月に142cmから、2015年9月には144cmと変化が見られ、本人と喜びを共にしました。また、多分、骨吸収抑制薬の好影響で、Ca等の代謝が改善したためか、2015年9月の特定健診では、血液検査でまったく異常値はありませんでした。
今回は、一例を示しましたが、当院には、同じような症例は、GE社のDXA導入後に多数例あります。
今後も日々、骨粗鬆症診療に努力を注ぎ続けていく所存です。皆さん、是非、よろしくご指導をお願いします。またGE社の 大腿骨・腰椎DXA(デキサ)骨密度測定装置の良さも皆さんに共有して行きたいとも思います。