関連製品

ge-healthcare-lunar-idxa-series1.jpeg

Lunar iDXA

fuga_hero.jpg

PRODIGY Fuga

JB06677JA

※お客様のご使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
X線骨密度測定装置 Lunar iDXA 医療機器認証番号 21800BZX10007000
X線骨密度測定装置 PRODIGY 医療機器認証番号 21500BZY00582000
PRODIGY は、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のフルサイズテーブル
PRODIGY-Cは、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のコンパクトサイズテーブル
PRODIGY Fugaは、enCORE SW V16.sp1以降のVersionを搭載する上記医療機器のニックネームです。

DXA計測と造影剤等の影響に関して




今回はDXA計測結果における造影剤等の影響に関してお伝えします。 DXA法における骨密度解析においては軟部組織領域のX線吸収を基本に骨量(BMC)を算出し、骨密度(BMD)を計算します。 その際、X線吸収を変化させる造影剤等が体内に混入している場合、 それらの吸収度合いが変化し、測定結果に影響を与えます。 以前にもお伝えしたの通り、DXA法は軟部組織領域のX線吸収を読み取り、その吸収を基準としてより吸収が大きい部分を骨量として算出します。その際、軟部組織、もしくは骨の領域にx線吸収を変化させる造影剤などが混入している場合、それらの吸収度合いが変化し算出されてくる骨密度が不正確な結果となります。 図1は、測定領域内のどの部分に造影剤が混入したかで、測定結果における影響を模ししたものです。


Technical Tips_contrast agent01.png



上記のように、造影剤の影響を説明すること関しては3パターンのケースが想定されますが、実際は、測定領域内に広範囲に存在し、画像上確認できるもの以外にも存在する可能性があります。 また、DXA法のような軟線領域のX線も使用して計測する方式においては、その影響は計り知れません。 造影剤が残留している可能性がある場合でのDXA計測は、避けるべきです。

核医学検査後のDXA計測も留意する必要があります。 図2のように、計測中に体内から放出される放射線が検出器に入射してシグナルとカウントされ、測定結果に影響を及ぼします。 また、どの時点で検出器に入射するかによって測定値への影響は変わってきます。また、投与された放射性医薬品の種類や投与量によってその影響は異なるようです。 この場合、DXAの画像上、見分けが付かない場合が多く、以前の検査の内容にも留意する必要があるようです。


Technical Tips_contrast agent02.png



また、最近では、高リン血症治療剤のチュアブル錠も影響があるといわれております。 このチュアブル錠は、錠剤の一種で噛み砕いて服用する薬ですが、それらの破片はX線に対して高吸収であり、体内に残存した破片がX線像に映り込むとのことです。 この破片がDXA計測時の骨部、もしくは軟部組織部に混入することで、骨密度結果に影響を与える可能性があります。 DXA計測時には、このような薬の接種状況にも注意を払いたいものです。

以上のように、DXA計測における造影剤等の影響を述べましたが、DXA計測後において、その影響を解析上除去することは不可能です。 画像上、認識できる状態のものもあれば、認識できない状態で混入しているものもあり、それらが計測結果に影響を与えます。 DXA計測前に被検者の状態を確認する必要があります。 また、ヨード系造影剤だけでなく、検診などで複数の検査を予定している被検者においては、バリウムを使用する前にDXA検査を行う配慮が必要です。

ご使用いただいているDXA装置を、よりよくご活用いただくため少しでもご参考にして頂ければ幸いでございます。