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Lunar iDXA

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PRODIGY Fuga

JB10480JA

※お客様のご使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
X線骨密度測定装置 Lunar iDXA 医療機器認証番号 21800BZX10007000
X線骨密度測定装置 PRODIGY 医療機器認証番号 21500BZY00582000
PRODIGY は、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のフルサイズテーブル
PRODIGY-Cは、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のコンパクトサイズテーブル
PRODIGY Fugaは、enCORE SW V16.sp1以降のVersionを搭載する上記医療機器のニックネームです。

校正値設定の重要性について




正確に検査ができるDXA装置の要件とは?
DXA装置に求めることとして、高い測定精度で検査ができるかどうかがは、重要なポイントの一つになるかと思います。図1は、DXA装置が正確に検査をするために必要な要件を示しています。この図に示すとおり、正確なBMCの算出のためには正しい校正値の設定が不可欠です。そのため、DXA検査の出発地点ともいえる初期校正値の設定方法については、ぜひ確認していただきたいポイントといえます。
今回は、GEHCのDXA装置での校正値の設定についてお話します。


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図1:正確なBMD測定に必要な要件



初期校正値で考慮すべきポイントは?
初期校正値を設定するうえで考慮すべきポイントは、人体に則した校正値になっているかどうかです。
図2は骨髄内脂肪の含有量と骨を燃やした際に残るミネラル成分である灰化骨量の関係を示しています。ここに示すとおり、骨内部には骨量のおよそ2倍もの骨髄内脂肪が存在しており、その影響を無視した場合には、計測骨量は灰化骨量よりも約10%程度過少評価されることがわかっています1)。つまり、ハイドロキシアパタイトなど骨の一部の成分だけで校正するのではなく、骨内部にある骨髄内脂肪の影響も考慮する必要があるということです。


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図2:骨髄内脂肪と灰化骨量の関係
1) Technical Note No.7 DPX PERFORMANCE:
ACCURACY AND CALIBRATION. 1989.



GEヘルスケアの初期校正について
そのためGEヘルスケアでは、この骨髄内脂肪の影響を考慮した初期校正値が設定されています。図3は実際の骨量である灰化骨量と、DXAによって計測された骨量の関係を示しており1)、厳密な初期校正によって精度の良い骨量計測ができていることがお分かりいただけるかと思います。


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図3:灰化骨量と計測骨量の関係
1) Technical Note No.7 DPX PERFORMANCE:
ACCURACY AND CALIBRATION. 1989.



最後に
2012年に骨粗鬆症学会・骨代謝学会より公表された原発性骨粗鬆症の診断基準は、メーカーそれぞれに基準となるYAM値が設定されています。これはスキャン方法等の装置側の技術の違いだけではなく、検査の出発地点である初期校正値の違いも含まれています。使用されている装置の特性として、初期校正値をどうやって設定しているか、ぜひ一度確認してみてください。


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