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Lunar iDXA

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PRODIGY Fuga

JB04476JA

※お客様のご使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
X線骨密度測定装置 Lunar iDXA 医療機器認証番号 21800BZX10007000
X線骨密度測定装置 PRODIGY 医療機器認証番号 21500BZY00582000
PRODIGY は、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のフルサイズテーブル
PRODIGY-Cは、販売名称 X線骨密度測定装置PRODIGYの類型「PRODIGY」のコンパクトサイズテーブル
PRODIGY Fugaは、enCORE SW V16.sp1以降のVersionを搭載する上記医療機器のニックネームです。

GE DXA装置の検査効率(スループット)について




多忙な放射線科においては、様々な検査が実施され、日々、多くの検査がおこなわれております。骨密度検査もまたその一つで、いかに多くの検査をより効率的に行うかが重要となります。また、現在のガイドラインでは、複数部位(腰椎とどちらかの大腿骨)の検査が推奨されており、いかに多くの検査を効率よく行えるかが大きなポイントとなります。検査の効率を論じる際、よく測定時間があげられますが、技術革新により、どの装置も短時間で測定が行えるようになっておりますが測定時間に加え、検査効率を上げる要因として、ポジショニング、解析時間等があげられます。そこで、当社のDXA装置は、検査効率にも注目して様々な工夫がなされております。



1.ポジショニングについて
骨密度測定の検査効率を考える上で、被検者のポジショニングに占める割合は大きく、この部分を極力短縮することが、検査効率に大きく貢献します。 とりわけ、最新・骨粗鬆症ガイドラインのように、複数部位(腰椎と大腿骨部)の計測が推奨されており、ますますポジショニングにおける時間の短縮は重要と言えます。 GEのDXA装置には、OneScan機能を搭載して、一回のポジショニングで腰椎も大腿骨近位部も連続して計測が可能となっており検査効率を高めています。 腰椎計測を大腿骨のポジショニングで行うことにより、腰椎計測後、装置は自動的に大腿骨の位置に移動し、一時停止しします。 操作者はその位置を確認して照射ボタンを押すと大腿骨計測が行われます。 このようにポジショニングの変更作業をなくすことにより、検査効率を高めています。 もちろん、従来からの典型的な腰椎ポジショニングも選択が可能です。(図1)


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このOneScan方式の実現に向けては、拡大率の影響や被写体位置による影響を受けない独自の技術が搭載され、基本的に膝を伸ばした仰臥位にて大腿骨頸部の内旋位を行うという、シンプルかつ非常に安定した体位で測定が可能となっています。 また、お客様による日本人における腰椎の足上げ・足下げの測定値における比較検討による報告では、「測位体位間の臨床的同等性は、低骨量を確実に仰臥位で検出することができる程度に保たれる。」と報告されております。1) GEのDXAユーザーのほとんどは、このOneScan方式を使用し、迅速で安定した計測を実施されています。



2.スキャニングについて
スキャニング時間をスループットタイムと同義にとらえられる傾向があり、その行き過ぎに注意が必要です。 さらに、スキャニング時間が線量に影響する場合には、程度の差はあっても測定精度に直接の影響を与えるというデメリットが見られます。 そうした中で、GEでは正確な測定と高い精度を実現し、悪い影響を与えない方法でスキャン時間短縮を行っています。それがマルチスライス測定とスマートスキャン技術です(図2)。


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鋭角ファンビームを用いてスキャニングするマルチスライス測定で、ベッド中心に存在しない被写体領域でも常に正投影データを取得し、正確で安定した計測を行います。さらに、椎体や大腿骨近位部の骨形状を自動認識しながらスキャン位置をリアルタイム自動制御するスマートスキャン技術によって、骨密度計測に不要な部分はスキャンを行わず、測定時間、および被ばくの低減をしています。また、横方向のスカニングを行いことで、ファンビーム特有のオフ・センターの影響をなくしています。自社従来製品に比し、測定精度を落とすことなく測定時間と被ばく線量の両者を低減するという優れた技術です。



3.解析について
骨密度計測において、測定精度を保った結果を出すには、一定的な解析を行うことが非常に重要です。GEのDXA装置では、オペレーターによる解析によるバラツキをより少なくするため、自動解析アルゴリズムの完成度を自社従来製品よりも高めました。

測定終了後の解析と結果グラフ表示までの時間は、複数部位でも3秒程度です。自動解析機能では、骨ポイントと軟部組織の認識⇒骨量と骨面積の算出⇒ROI設定⇒BMDやYAM%等の算出⇒グラフ作成を即座に行います。オペレーターはこの自動解析が正常に行われているかを確認し、変更が必要な場合は変更していただく必要がありますが、一貫の解析プロセスは自動で、測定終了後に結果が表示されます。 また、複数部位(腰椎・大腿骨など)を計測した場合でも、同一画面で解析が行え、各検査画像をその都度、開いたり、閉じたりする必要はありません。骨画像の部位のタブを切り替えるだけで、それらの解析が確認でき、解析の修正も行えます。また、最近話題のTBSの結果も同じ画面で確認することができます(図3)。 加えて、全ての各結果をプリンターもしくはPACSに一度に送信が可能です。


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以上の通りGEのDXA装置における検査効率を向上するための工夫をお伝えいたしました。ポジショニングや、測定方式、解析における一連の作業を改良していくことで、ストレスなく、お客様が検査を行っていただけるものと考えます。また、最終的に検査における拘束時間を削減して、患者様においても負担を軽減できるものと考えております。


1) Ikegami S, Kamimura M, Uchiyama S, Nakamura Y, Mukaiyama K, Kato H (2016) Clinical implications of hip flexion in the measurement of spinal bone mineral density. J Clin Densitom 19:270–276