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OEC One CFD

JB13031JA

※本カスタマーボイスはお客様の使用経験に基づく記載です。
製品の仕様値として保証するものではありません。

製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:OEC Oneシリーズ
医療機器認証番号: 230ACBZX00021000

バスキュラーアクセス治療のための
機能的かつシンプルなハイブリッド手術室

名城血管外科クリニック
副院長 大久保 健太郎 先生

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はじめに
当院は透析用バスキュラーアクセス (VA) の造設および管理を主体としたクリニックです。経皮的血管内治療については、1日平均8件の患者に対応しています。開業にあたり、限られたスペースと予算の範囲内で理想的な血管内治療を実現するために機材を選定しました。そこで、透視装置としてGEヘルスケア製OEC One CFD (31cm) を導入し、炭素繊維製の手術台と組み合わせることで、患者への効率的な対応と負担の少ない治療を目指しました。


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当クリニックが求めた条件
1. 患者ごとのVA部位に迅速に対応可能
VAの造設部位は患者によって異なります。次々に来院される患者に対して、特に左右の切り替えをスムーズに行う必要があります。
当該装置は手術台の頭側、壁際に保管しています(写真1)。使用時には本体を90度回転させてCアームを手術台に平行にし、観察部位に入れます。ディスプレイを術者が見やすい位置に調整し、治療を開始します(写真2)。左右の位置を変える時は本体を横にずらし、ディスプレイを反対側に移動させるだけで、電源の再投入は不要です(写真3)。


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写真1: 保管位置


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写真2: 術中の装置のポジショニング (右腕側)


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写真3: 術中の装置のポジショニング (左腕側)





2. 広い視野を持ち体幹部まで造影評価できる
造影剤使用量や被ばく量を抑えるため、広い視野を確保できる透視装置を選定しました。
当該装置は、一般的な内シャントの場合、前腕、上腕、体幹の3ショットで中枢までカバーできます(画像1, 2, 3)。ヨード造影剤は4倍に希釈してもDSA画像で十分なコントラストを得られています。炭酸ガス造影では、コントラストがやや甘く正確な狭窄径の測定は難しいものの、狭窄把握には十分です(画像4)。観察範囲が広くても観察できない部位があると見落としにつながるため、当院では炭素繊維製の手術台を採用しました。金属補強部分がなく腕から体幹部まで連続して透視できるため、画像の欠損を防ぐことができます。


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3. 外科治療とカテーテル治療のシームレスな移行
一つの部屋で外科的手術と血管内治療が可能なハイブリッド手術室の構築を考えました。
VAの治療では、外科手術中に造影評価やカテーテル治療が必要となる場合や、逆にカテーテル治療から外科手術へ移行するケースがあります。当該装置と炭素繊維製の手術台を用いることで、患者を手術台の上から動かさずに上半身全ての血管を確認でき、包括的な治療が実現しました。


4. 設置や操作が容易で省スペース
スタッフやスペースが限られるので、容易に設置や撤収ができるシンプルな透視装置が必要でした。
重量は320kgありますが、1人のスタッフで移動が可能です。配線も電源ケーブル1本のみですので煩雑な設置手順もなく、電源スイッチを入れてから80秒ほどで透視可能となります。治療中、透視部位の調整は本体を動かす事で行っています。慣れてしまえば女性スタッフでも素早く微調整ができるようになります。一体型なのでCアーム本体を動かすとディスプレイの位置も動くことになりますが、実際に使用してみるとそれによる違和感は全くありませんでした。また、ワイヤレスフットスイッチをビニール袋で被せておけば、血液汚染時の交換が容易です。画像の転送も無線LAN接続で行えるため、ケーブル類が最小限で床面の清掃がしやすくなっています。そして、本体の幅は78cmとコンパクトであり、壁際に保管しても邪魔になりません。省スペース設計により狭い手術室でも取り回しやすく、保管場所も確保しやすいことが大きなメリットと言えます。



照明の工夫
VAの手術は小さな切開で行うため影ができやすく、術中の無影灯の位置調整が必要になることがあります。吊り下げ式の無影灯は、術者の頭に当たったりCアームと干渉したりする可能性があるため、設置を見送りました。照明は高いRa値にこだわりながらも簡素化し、予備としてダクトレールを天井に取り付け、必要に応じて照明を追加できる仕組みにしています(写真4)。光量は控えめですが影の発生はなく、カテーテル治療には十分です。外科的手術の際は、術者はヘッドライトを装着することで常に明るい視野を確保しています。


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写真4: 手術室の照明



据置型透視装置との比較
据置型透視装置は視野が広く、最新機種では手から体幹部まで一度の撮影で観察可能です。ただし、高価であり広い設置スペースが必要なこと、また据置型に付属する手術台では汎用性が低く外科的治療が行いづらいため、当院では採用を見送りました。



まとめ
限られたスペースのクリニックでも、ディスプレイ一体型Cアーム装置OEC One CFDを導入することで簡易なハイブリッド手術室を構築できました。これにより、患者の移動を最小限に抑えつつ検査時間も短縮し、負担の少ない血管内治療の実施が可能となっています。
VA治療に特化した手術室の新設や改良を検討されている施設の参考になれば幸いです。




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