厚地記念クリニック PET画像診断センター |
前回のスマートメールにて、アジアで初めてのGE製Digital PET/CT Discovery MI(以下、DMI)を導入したことを報告し、正常脳の画像をお示し致しました。 今回は、ファントム試験結果の一部を提示し、加えてDMIの臨床例の画像をこれまで使用していたDiscovery PET/CT 600(以下、D600)あるいはそれ以前のDiscovery ST(以下、DST)と比較しつつ紹介します。 臨床画像では、従来機と並べて比較すると、一目でDMIがとても素晴らしい画像であることが分かると思います。とくに体格の大きな例でもノイズが低減され、高い画質が得られています。また、多発転移を有する例では、従来機では見えづらい小さい病変も明瞭に描出されています。
脳の画像も、D600に比べてコントラストも優れシャープな画像で、以前のD600の画像は、DMIと比較するとかなりボケて見えます。これまで、比較的きれいだと思っていたD600の画像が、これほどボケていたのかと思う本当に愕然とします。 尚、当施設では、つい最近D600のバージョンアップを行い、Q.Clearを導入しました。こちらも期待していた以上に画質が良くなっています。
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ファントム試験結果および装置構成 |
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<症例1> |
D600とDMIの比較 MIP像(正常例 166cm、60kg男性)、撮像日は異なる
D600とDMIの比較 コロナル像 (正常例 166cm、60kg男性)
●コロナル像で見ると、DMIはノイズが抑えられ、かつコントラストが良くなり、臓器の辺縁がシャープ
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<症例2> |
3機種 DST、D600、DMIの比較 MIP像 BMIの大きな正常例(166cm、103kg 男性)、撮像日は異なる
●DST、D600では全体にノイズが目立つ
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<症例3> |
D600とDMIの比較、MIP像 同一日に撮像(多臓器転移があり、小さい多発転移がより明瞭)
D600とDMIの比較、コロナル像(傍椎体リンパ節転移レベル)
D600とDMIの比較、コロナル像(脳転移・腹膜播種・大腿軟部組織転移レベル)
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<症例4> |
D600とDMIの比較、同一日に撮像(多発肝転移の呼吸性移動が分かる例)
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<症例5> |
D600とDMIの比較(ほぼ正常脳)撮像日が異なる
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