マンモグラフィ 導入事例 ・ Voice of Customer
国立大学法人 三重大学医学部附属病院 放射線部
Senographe Pristina Via
当院は、2019年にSenographe Pristinaを導入し、2026年にはPristinaシリーズの最新バージョンであるPristina Viaへのアップグレード、および、バイオプシ検査における標本撮影機能の追加を行いました。
新ソフトウェアでは、画像処理が新しくなったほか、トモシンセシス画像をリアルタイムかつ瞬時に確認できる機能が追加されました。そのため、撮影したトモシンセシス画像が、目的とする病変を適切に描出できているかの即時判断が可能となりました。さらに、病変位置の把握が容易になったことで、次に行う撮影のポジショニングガイドとして活用できる点も大きな利点です。追加の拡大撮影においても、位置決めの指標として有効に利用できるようになりました。
従来は、2Dマンモグラフィ画像から病変位置を頭の中で三次元的に再構築して把握する必要がありました。しかし、トモシンセシス画像をリアルタイムで参照できるようになったことで、より確実で再現性の高い病変の描出が可能となり、撮影の質と効率が大きく向上しました。
また、バイオプシ検査における標本撮影機能の追加により、トモシンセシス下VAB後の標本撮影を同一装置で被写体を圧迫したまま実施できるようになりました。これにより、検査中スタッフが他室へ移動する必要がなくなり、患者様の近くで全工程を完結できる体制が整いました。
さらに、コンソール上で過去画像が参照できるViewer機能も追加され、検査中に石灰化の描出状況をその場で確認できるようになったことで、手技の確実性が向上しています。
加えて、プロトコル連携が可能となった点も大きな利点の一つです。従来は撮影ごとに左右や2D・3Dを個別に選択して設定していましたが、あらかじめ必要な撮影内容をまとめたプロトコルを作成しておくことで、設定ミスの防止につながっています。さらに、次の撮影へ移行する際も、ポジショニング後にスムーズに曝射まで進めることが可能となり、検査全体の効率向上を実感しています。
MVは、日本国内の要望を取り入れたPristina Viaの新しい画像処理となっています。これは、乳腺構造の描出能を向上させた画像処理で有用性が高いと感じています。コントラストを強調し、乳腺の立体的構造が把握しやすくなり、病変の視認性向上および読影のしやすさに大きく寄与しています。
マンモグラフィにおける乳腺の鮮鋭性は、主にCooper靭帯などの細い線構造や組織境界がボケることなく明瞭に描出されることが重要です。従来の画像処理では、症例によって鮮鋭性が十分でないと感じる場面もありましたが、MVではそのような点が改善され、特に、立体的な把握がしやすくなっているところが印象的です。
マンモグラフィの乳腺外コントラストとは、脂肪から皮膚面などのX線吸収が比較的低い領域でのコントラストを示します。診断においては、この領域の観察を通じて乳腺の最外縁や辺縁構造を正確に把握することが重要です。MVでは乳腺外領域のコントラストが改善され、初期表示の段階から乳腺辺縁部がより明瞭に描出されるようになりました。その結果、乳腺の薄い部分に存在する構造の視認性が向上し、診断の信頼性向上に貢献しています。
新しい画像処理MVでは、ノイズが少なくなり、コントラストが上がったため、石灰化の描出能が向上したように思えます。石灰化の背景にある乳腺の輝度と石灰化の輝度との差が大きくなったため、淡いアモルファスな石灰化まで描出できるようになりました。つまり、MVは、コントラスト、鮮鋭性が向上した画像処理であるため、従来よりも淡い石灰化の形態が把握できるようになったと感じています。
このように画像処理が向上したとしても、やはり撮影技師のポジショニング技術が画像の情報量を左右するという本質は変わりません。ポジショニング、圧迫、乳腺展開の違いによってコントラストや鮮鋭性が変動する点は従来と同様であり、適切な撮影技術の確保は依然として不可欠です。
新しい画像処理の特性を理解して撮影することで、装置性能を最大限に活かした診断画像の提供が可能となる。これこそが私たちの新しい使命であると考えます。
※本カスタマーボイスはお客様の使用経験に基づく記載です。製品の仕様値として保証するものではありません。
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