第五話 「外部保存」のメリットとは?(#2 クラウドの本質)
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今回のキーワード: 災害対策、所有と利用、TCO、業務の委託、管理負担の軽減
くらら: | 「蔵田先輩!今日もよろしくお願いします!」
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イチロー: | 「よーし、今日も頑張ろう!前回は、外部保存のメリットを10個挙げて、①から③までを学んだんだったよね?念のため、10個のメリットを列挙した資料をもう一度見てみよう。」
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くらら: | 「今回は④の初期投資とキャッシュフローからですね?」
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イチロー: | 「そうだね。ところで、前回、クラウドの形態には、SaaS/PaaS/IaaSなどがあるっていう話をしたよね?」
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くらら: | 「はい。すべて”as-a-Service”がついてるんですよね。」
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イチロー: | 「そう、クラウドには色々なサービス形態があるけど、その『本質』は共通してるんだよ。だから、すべてに”as-a-Service”が付いてるんだ。」
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くらら: | 「なるほど、何かが共通しているから、すべてクラウドサービスって呼ばれるんですね?その共通の『本質』ってどういうことなんですか?」
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イチロー: | 「クラウドの『本質』は、『ITのサービス化』、つまりITの使い方が『所有型から利用型へ』変わるってことなんだ。ちょっと例え話をしてみようか。市野さんは、お風呂を沸かすときどうしてる?」
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くらら: | 「え?お風呂ですか?うーん、ガスでお湯を沸かして張りますね。」
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イチロー: | 「そうだね。都市ガスを使っているから、お風呂を沸かそうとすると、自動的にガスが出て、燃やしてくれるよね。お湯が溜まったら、自動的にガスも止まる。つまり、必要な分だけ、ガスを使って、使った分だけ毎月ガス代を払っている訳だよね。これが『利用』ということなんだ。」
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くらら: | 「なるほど。じゃあ『所有』っていうのは?」
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イチロー: | 「都市ガスが普及する前は、プロパンガスを買ってたよね。あるいは、それより前には、お風呂を沸かすための薪などを、自分で集めたり、買ったりして持っておく必要があった。使うかもしれない分を、あらかじめ買って持っておく必要がある。これが『所有』だね。足りなくなりそうになったら、また買い足す必要があるし、買って置いておく場所も必要になるよね。」
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くらら: |
「なるほど!クラウドっていうのは、ガスの例ように、コンピュータを買って持っておくことのデメリットを減らして、使った分だけ対価を支払うサービスなんですね。」
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イチロー: |
「その通り。コンピュータのハードウェアやソフトウェアを買って持つ場合、最初に購入費用がかさむよね。でもクラウドは、データセンターにあるハードウェアやソフトウェアをネットワークを介して利用して、使った分だけ支払うから、初期投資費用を抑えることができるんだ。」
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くらら: |
「どのくらいの効果があるものなんですか?」
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