第九話 外部保存の利用料金はどうなってるの?[Page 1/4] 
(シリーズ-1 最終話)

今回のキーワード:蓄積型、定額型、差分型、再保存料、ILM、再圧縮

※今回も新しいキャラクターが登場しますので、再紹介します。
くらら:「今日もよろしくお願いします!」

イチロー:「志位先生、今日は外部保存の費用についてですね。よろしくお願いします。」

志位: 「よろしく。明後日事務長との打ち合わせで説明しないといけないんだよ。」

イチロー: 「はい、外部保存の課金の仕組みはベンダーによって異りますが、大きく分けると蓄積型、定額型、差分型の3つのタイプがあるんです。」
志位:「へぇ。いろいろタイプがあるんだね。それぞれ説明してくれる?」

イチロー:「はい。まず蓄積型は、データセンターに蓄積されたデータ量×単価で費用が決まるタイプで、この仕組みで提供しているベンダーが多いです。たとえば、2月に20TBのデータがデータセンターにあれば、20TBに対して課金、そこから1か月間新しいデータが入って、3月に20.3TBになったとすると、3月は20.3TBに対して課金される仕組みのことですね。」

志位:「なるほど、使っている分に対して支払うわけだから、今後はずっと毎月少しずつ料金が上がっていくことになるね。事務長は難色を示しそうだなぁ。予算化もしづらいね。」

イチロー:「その可能性は高いですね。次の定額型は、データ量によらずに毎月一定の金額を支払う仕組みです。この場合、前もってこの先のデータ発生量を見積もって均等にするので、余裕を持って見積もらざるを得ず使用量に実態と合わない可能性があります。


3つ目の「差分型」課金方式とは?