第6回 「外部保存」のメリットとは?(#3 システムの更新/データ容量試算)
[Page 4/4]
今回のキーワード: bps、実効速度、ビット、バイト、ピクセル、増加率
イチロー: | 「うん、増加率の実績値がわからない場合は、一般的な目安を使うしかないね。だいたい10~15%くらい見ておけばいいんじゃないかな。」
|
くらら: | 「うちの病院は、どのくらいの増加率で試算してるんですか?」
|
イチロー: |
「うちはGEのPACSだと言ったよね。GEは担当者に頼むと、稼働当初から毎月どの程度増えているか、データを示してくれるんだ。増加率の実績値がわかるから、より正確な試算ができるんだ。うちの病院では、年間12%くらいの増加率だったよ。」
|
くらら: |
「それは便利ですね!私もそのデータを見て、データ発生量の試算を練習してみます。ところで、もともと外部保存のデータセンターから、ネットワーク経由でデータを転送する速度の話から容量の勉強になったんですよね?」
|
|
 |
イチロー: | 「そうだったね。じゃあ話を戻そうね。ネットワークの転送速度は、ビットを単位に使うから、100Mbpsは1秒当た り100メガビットのデータが送れるってことだけど、計算しやすいように実効速度を24Mbpsとしようか。これをバイトに換算すると、1秒間に3MBのデータを送れることになるよね。CT画像は0.5MBだけど、圧縮された状態で転送されるから、1枚あたり0.2MBくらいになるよ。すると、3MB/秒の広さがある通り道を0.2MBのデータが流れるから、1秒間に15枚のCT画像が送れる計算になるね。」
|
 |
くらら: |
「そうすると、10秒で150枚、20秒なら300枚くらいってことですよね?逆に1枚あたりで考えると、0.05~01秒ということですね。確かに院内で参照するよりは少し遅いと思いますけど、想像してたよりは速いです。」
|
イチロー: |
「今日、最初に、すべての画像データを院内に持たなくても、古いデータは必要に応じてデータセンターから取得すればいいって話をしたけど、実際に取得するのにすごく時間がかかる 訳ではないことがわかってもらえたかな?」
|
|
くらら: | 「はい、とてもよく分かりました。今日も遅くまでありがとうございました!」
|
イチロー: | 「次回は、外部保存をする時に、注意すべき点について学んでみよう。」
|
くらら: | 「はい!楽しみにしてます。よろしくお願いします!」
|